「あざとい」という言葉、なんとなく女性のものだと思っていませんか。カフェで店員さんにさらっと神対応する彼、飲み会でグラスの空きにいち早く気づく彼、別れ際に「今日、楽しかったわ」とだけ言って去る彼——実は世の中、あざと男子であふれています。しかも観察してみると、彼らのあざとさは女性のそれとまったく同じ構造をしている。今回は、あざと男子の生態を8タイプの枠組みで読み解いてみます。
あざと男子の基本ムーブ3選
まずは代表的なムーブから。ひとつめは「さりげない気遣い」。前回の会話をしっかり覚えていて、「そういえば、あの件どうなった?」と自然に聞いてくる。歩くとき、何も言わずに車道側へ回る。重い荷物をスッと持つ。ポイントは、恩着せがましさが一切ないこと。気づいた時にはもう好感度が上がっているのです。
ふたつめは「ギャップ」。普段はゆるくふざけているのに、仕事の話になると急に目つきが変わる。いつも敬語なのに、ふとした瞬間だけ砕けた話し方になる。人は予想外の一面を見せられると、その人を「もっと知りたく」なります。あざと男子はこの落差の魔力を、意識的にせよ無意識にせよ、実に上手に使うのです。
みっつめは「弱み見せ」。いつも余裕たっぷりの人が、ぽろっと「実は昨日、緊張して眠れなくてさ」とこぼす。完璧な人より、隙のある人のほうが距離は縮まりやすいもの。強さを見せ続けるより、見せる弱さを選べる人のほうが、実は何枚も上手なのかもしれません。
なぜ、あざと男子は効くのか
これらのムーブに共通するのは、「言葉で好意を語る前に、行動で信頼を積む」という順番です。人は大きなアピールより、小さな気遣いの積み重ねに弱いもの。しかも男性のあざとさは、女性のそれに比べてまだ「あざとい」と名指しされる機会が少ないため、警戒されずに静かに効き続けるという特徴があります。名前のついていない技は、防御もされにくいのです。
そして、こうして構造を並べてみると気づきます。相手の心の動きを読み、自分の見せ方を工夫する——あざとさの本質に、性別は関係ありません。あざとタイプ診断の3つの軸、つまり計算か天然か、自覚があるか無自覚か、攻めか待ちかも、当然ながら性別を問わず当てはまります。というわけでここからは、8タイプそれぞれの男性像をスケッチしてみましょう。心当たりのある顔が浮かんだら、ぜひ本人に診断を勧めてみてください。
計算チームのあざと男子図鑑
計算チームの4タイプは、狙いと仕込みが持ち味。まず小悪魔の戦略家男子は、デートの店を「たまたま見つけたんだけど」と言いながら、実は相手の好みを研究したうえで予約済み。会話の主導権を握るのが上手く、気づけばこちらが夢中で話させられています。
計算派ぶりっ子男子は、髪型も話題も完璧に仕込んだうえで、連絡は相手から来るのを待つ引きの達人。返信のタイミングまで整えている周到さですが、それを微塵も感じさせないのが腕の見せどころです。
無意識テクニシャン男子は、気づけば「今度おすすめの店、連れてってよ」が自然に成立している人たらし。本人は「流れでそうなった」と本気で思っているので、あざとさを指摘しても不思議そうに首をかしげるだけです。
天然装備の狙撃手男子は、大人数の場では静かなのに、二人きりになると急に距離が縮まるタイプ。「君といると気を張らなくていいね」の一言で、狙った一人だけを静かに撃ち抜きます。
天然チームのあざと男子図鑑
天然チームの4タイプは、素の魅力で撃ち抜く人たちです。確信犯の無邪気男子は、自分の笑顔が効くことを知っていて、「会いたい」と直球を投げてくる太陽型。裏がないので防ぎようがなく、気づけばこちらが照れています。
自覚アリの小動物男子は、「これ苦手で……助けてもらえる?」と頼るのが上手い、守りたくなる系。年上にも年下にも不思議と可愛がられ、なぜか誰からも憎まれません。
天然テロリスト男子は、悪気なく「今日の髪型、いいね」と言い放ち、距離感のバグで隣にすっと座ってくる天災型。被害は甚大ですが、悪意は本当にゼロなのが困りものです。
無自覚あざと魔王男子は、何もしていないのになぜかモテる最終形。「俺なんて全然だよ」と本気で言うその無自覚こそが、一番罪深い武器になっています。
観察すると、世界が少し面白くなる
あざと男子は、意識的なテクニシャンから無自覚の天然まで、実に多彩です。そして大事なのは、ここに挙げたムーブのほとんどが、悪意ではなく「相手に気持ちよく過ごしてほしい」という工夫から生まれていること。あざとさは性別を問わず、コミュニケーションの技術なのです。
ちなみに、あざと男子ムーブは観察するだけでなく、輸入するのもおすすめです。前回の会話を覚えておく、弱みをひとつだけ見せる——このあたりは性別を問わず、今日から使える基本技。手持ちの武器は多いほうが、恋も人間関係も楽しくなります。
身近なあの人が何タイプか気になってきたら、診断を勧めてみるのが手っ取り早い方法です。もちろん、自分のタイプを先に知っておくと答え合わせは倍楽しくなります。タイプ一覧ページで8タイプを見比べながら、周りの顔ぶれを思い浮かべてみてください。